ファッションに興味のない31歳が『プラダを着た悪魔』を観た結果めっちゃ良かった
もっと早く観ておけば良かった!!!
「プラダを着た悪魔」。
ファッションに興味のない31歳男の私でもめちゃくちゃ面白かった…!!!
芋女がファッション誌のアシスタントとして採用されて無双する話
「プラダを着た悪魔」のあらすじって上記の内容で大体合ってますよね、多分。
芋女がファッション誌のアシスタントとして採用されて無双する話。
これだけ読んだら現代のなろう小説みたいな薄っぺらさを感じます。
悪役令嬢に転生しそうな勢い。
まず、芋女である主人公演じるアン・ハサウェイがそもそも美人過ぎてあんまり芋っぽく無い。

…と思いながら観ていましたが、時間軸が進むにつれてどんどん綺麗になってくんだこれが。

映画の終盤、芋女時代の主人公がインサートされる瞬間があるのですが、垢抜けた終盤からのコントラストが効き過ぎていて、ちゃんと芋に見えてくる。目が肥えるって怖いねー。
それとも女性目線であれば、冒頭は立派な芋に見えるのでしょうか?私には分かりません。
以下、当ブログお馴染み:chatGPTによる映画あらすじのご紹介です。
プラダを着た悪魔あらすじ (ネタバレ回避)
映画『プラダを着た悪魔』は、夢や野心、仕事への価値観をめぐって若い女性が大きく成長していく姿を描いた物語です。
主人公は、ジャーナリストを目指す地方出身の女性。思いがけず、世界的なファッション誌の編集長のアシスタントという“誰もが憧れるが過酷な仕事”に就くことになります。ファッションに興味も知識もなかった彼女は、最初は戸惑い、失敗を繰り返しながらも、必死に食らいついていきます。
やがて彼女は仕事の厳しさだけでなく、華やかな業界の裏側、人間関係のすれ違い、自分が本当に大切にしたいものについて考え始めます。仕事に染まっていく自分と、元々の自分との間で葛藤しながら、彼女は大きな選択を迫られることになるのです。
物語は「成功とは何か」「自分らしく生きるとは何か」を問いかける形で進み、多くの人の共感を呼ぶ作品となっています。
私なりのあらすじ解説
劇中は基本的にアン・ハサウェイ演じる”アンディ”の目線で描かれます。
アンディは純朴で聡明な女性ですが、ファッション誌のアシスタントとして採用されてからというもの、仕事を立派に勤め上げるため毎日努力します。
服も靴もカバンも間に合わせのものをかき集めて生きてきたアンディにとっては、ファッション業界は全てが未知の世界。
そしてファッションを扱う仕事である以上、垢抜けなければアンディに未来はない。
アンディのアシスタントとしての従事先は、ファッション誌の世界的権威「ランウェイ」誌の編集長。
この編集長が仕事の鬼で、あまりに冷酷。そしてプラダを着ている。

こええよ。
アンディは垢抜けていくと同時に聡明な頭脳をフル活用して、プラダを着た悪魔の右腕となるように奮闘する、というのが大体の流れです。
どんどん頭角を現すアンディに、あまりの変化っぷりに戸惑う友人と恋人。軋轢は酷くなる一方で…アンディの努力が悪魔に認められる日は、アンディの気持ちが友人・恋人に伝わる日は来るのか?
誰の身にも起こりうる変化を切り取った映画
この映画めちゃくちゃ面白かったのですが、何よりも興味深かったのは、華やかな業界に生きる人たちだけの世界の話かと思いきや、「どこにでもある」お話に感じたということ。
アン・ハサウェイ演じるアンディは、芋女からとんでもない変身を遂げるわけなのですが。
人間、そう簡単に変わらないと思いますか?
私は簡単に変わると思っています。
努力で変化の波を作るのは、確かに至難の業です。
しかし環境を変えることで人間は、大なり小なり簡単に変わるものだと私は思っています。
アンディの将来の夢は、ジャーナリストとなること。ファッションには元々眼もくれませんでした。
ファッション誌へのアシスタントという仕事がジャーナリストへの足がかりとなることと信じて働き始めたのです。
この決断がアンディを変えましたが、アンディを変える以前に、アンディの環境を変えました。
それは、アンディがファッション誌のアシスタントで働き出すことで「芋女の自分では通用しない現実」に触れる環境に身を置いたということです。
まず、環境を変える。そのあとで、自分を変えていくか行かないかは自分次第です。
環境を変えたとしても、必ずしも自分を変える必要はありません。
けれども、環境が変われば自分も変えたくなるのが人間のサガというもの。
高校デビューとか就職を機に自分を変える、みたいなやつですね。
アンディはしばらく芋女スタイルで勤めていましたが、「このままではいけない」と悟ります。
会社の先輩に助けを求め、垢抜けをサポートしてもらいました。
それは、自分が必要だと感じたからとった、自然な行動でありました。
この行動は、以前のアンディのライフスタイルからは取る必要のなかった行動です。
しかし環境を変えた結果、なんとかして自分を変えることで食らいついていこうと決めたアンディ。
やるしかないという動機は、強いです。
そして対照的に、以前のアンディと同様のライフスタイルを相変わらず送る、友人や恋人。
アンディはわずかなプライベート時間において、恋人や友人を蔑ろにする気持ちは微塵もありませんでした。
しかし。
旧知の仲である友人や恋人は、アンディの環境のことなど知る由もなく、「彼女は突然変わってしまった」と慌てふためきます。
…本当はこの映画を最後まで観ると、アンディは変わったわけではないことが伝わってきます。
人間だもの
全ては地続きで、グラデーションなのです。
芋女のアンディも、垢抜けたアンディも、地続きのアンディなのです。
けれど、アンディの思考のグラデーションを周囲の人物は知ることができませんから、友人・恋人からすれば、アンディが何を思い、何を大切にしているのかは、アンディの行動から推察することしかできない。
ひたすら仕事をしながら、容姿や身の回りのものはどんどんと華やかになるアンディ。
ライフサイクルのほぼ全てをプラダを着た悪魔との仕事に捧げるアンディの行動は、周囲の人物から見れば…お察しの通りです。
でもアンディからすれば、すべて自然なことでしかありません。
決して誰かを傷つけたいと思っているわけではない。
友人とも恋人とも、これまでと変わらずに大切にしたい。
自分の夢と、周りへの気持ちとでなんとかバランスを取りたいと思いながら、時には途方に暮れたり間違ったりすることもある。
折り合いなんてつかないんです。そしてそれが最高に人間らしくて良いなぁと思います。
さぁ、仕事に追われて孤独なアンディ。どのような結末を迎えるのでしょうか。
プラダを着た悪魔2 2026年5月公開予定とな!
31歳のファッションにまるで無頓着な私ですが、軽快なタッチでテンポよく描かれる人間模様にグイグイ引き込まれました。
ポップな人間ドラマとしてめちゃくちゃ大好きな作品になりました!
そしてこの映画、来年のGWに続編が公開されるっていうじゃありませんか奥さん。
これは観に行かないといけませんね。
ちなみにこの映画を観ようと思ったのは、岡田斗司夫さんの考察動画がきっかけでした。
この考察がまためちゃくちゃ面白いので、ぜひ観てみてください。

