文庫本のすゞめ
早朝5時から9時、私は某所にて働いています。
昨日の記事では、「明日は本屋に行こうかな」と書きました。

普段は9時に仕事が終わって外へ出たとしても、本屋はまだ開いていないことが億劫になり、大抵の場合はそのまま帰宅、以降出不精になって本屋へ行かずに一日が終わります。
しかし今日は珍しく。
滅多に無いことなのですが残業を頼まれたので、1時間ほど追加で働きました。
10時に退勤しました。
そう、残業したことで本屋が開いている!ささやかな奇跡です。
多分、本屋へ行くべき日なのだろうと思い、帰りの足で本屋へ向かいました。
昨日の思いの通り、「銀河鉄道の夜」を手に取る。
近くの棚にあった筒井康隆・作の「にぎやかな未来」にも興味を惹かれたので、思い切って二冊買いました。
文庫本は安くて助かります。
ハードカバーで読むのも特別感があって好きですが、やっぱり私は取り回しの良い文庫本が好きですね。
「銀河鉄道の夜」は角川文庫から出版されているものを選びました。
古き良き文学作品たちを、角川文庫は統一感ある装丁で展開しています。

中身の読みやすさは他の出版社に軍配が上がるのだけれども、この装丁をついつい買ってしまうんですよね〜。
いわゆる純文学と言われる作品は言い回しが古く、注釈がないとよくわからないことが多々あります。
今回買った角川文庫は注釈を巻末にまとめて掲載しているので、都度ペラペラと参照しないといけないのが面倒です。
しかも注釈中にネタバレを踏むこともある!これが何とも切ない…。
注釈が物語中に出てきたとき、そのページの欄外に注釈を書いてくれているものが非常にありがたいのです。新潮文庫などがそうですね。
角川文庫を入り口として気に入った作品は、違う出版社から出ている同名のものを追加で買ったりしています。
本を読むのが好きな人ならあるあるですよね、メイビー。
海外の作品なら翻訳者によっても面白さが俄然変わるので、同名作品でもいくつか読み歩いたりします。
似たような話で言えば、外国映画を観るとき、翻訳者の言葉のチョイスによって面白さが乱高下するとか。
「あぁ、この人の字幕翻訳は私には合わないな…」と思うと、以降その人が字幕を担当している映画は字幕で見ることを諦めて、吹き替えで観るようにしています。
あるあるですよね?きっとそうです。
「銀河鉄道の夜」、帰宅してすぐに読みました。
案の定注釈でネタバレを喰らいながら読みましたが、なんとも美しい作品でした。
作品の感想はまた今度。

