RADWIMPSトリビュート徹底レビュー|全曲聴いた私の“ベスト3”を発表
画像はユニバーサルミュージックよりお借りしました。
RADWIMPSのトリビュート盤『Dear Jubilee』がとんでもない出来でした。
豪華アーティストたちが本気でRADの名曲に向き合い、原曲愛に満ちた極上のカバーを披露。
その中から、聴いた瞬間に心を持っていかれた“個人的ベスト3”を紹介します。
トリビュートアルバム発売前夜に書き連ねた予測記事はこちら👇
第3位:米津玄師 × トレモロ
上質ッッッ!!!!!
圧倒的上質ッッッ!!!!!!!!!!
今回のトリビュート、全体的に原曲の雰囲気をリスペクトしまくっていて、ファンでない私ですら聴いていて喜びが溢れてきます。
その中でも米津玄師。
トリビュートとして、そしてフォロワーとしてこの上ない、最適解を提示してくれました。
“BOOTLEG”あたりに入っていてもおかしくない、米津流王道のバンドアンサンブル。最高。
『花に嵐』や『Neon Sign』あたりが大好物の筆者としては、ここまでバンドサウンドを全面に出してくれているのは非常に嬉しいです。
予想の段階では、もっと『orion』や『Pale Blue』のような感じになるかと思っていました。
全盛期・前夜を彷彿とさせる熱を帯びたバンド演奏と、円熟味を帯びたボーカルワーク。
いちカバーとしてだけでなく、米津玄師の新曲としても必聴です。
カバー度:★★★★★★★★★★
リスペクト度:★★★★★★★★★★
米津節:★★★★★☆☆☆☆☆
第2位:ヨルシカ × DARMA GRAND PRIX
suisさん本当にありがとうございます。
ご褒美です。ご馳走です。
まさかキーを上げてくるとは。
suisさんの音域であれば、原曲のキーでも歌えていたと思います。
てっきり私は切れ味の鋭いギターと、低めにうねるボーカルでくる物だとばかり…。
『思想犯』『昼鳶』あたりの雰囲気で攻めてくるんだと思っていたんですよ。
そしたらアナタ、かっこよさと可愛さと儚さが高次元で練られ倒しているじゃないですか。
これは間違いなくキーを上げたことによる賜物です。英断です。
刺さる。癖に刺さる。耳が幸せとはこのことです。
n-bunaさんもここぞとばかりに、ぎゃりんぎゃりんぐりんぐりんROLLIN’ ROLLIN’な感じで弾き倒してくれるじゃないですか。
キタニタツヤのベースもえげつないこと滝の如し。音で喧嘩でもしてんのかい。
これだよ。柔和な声色から繰り出される、圧倒的な語尾のヒリつき。
こんなヨルシカを聴きたかった。
キーが上がったことにより、陰陽のコントラストが絶妙なバランスに仕上がっています。
原曲キーのまま演奏するテイクも聴いてみたかったけど、一つ前の曲であるミセスの破壊神っぷりを聴くと、曲順的にもアレンジ的にもこれで良かったと心から思います。
カバー度:★★★★★★★★☆☆
リスペクト度:★★★★★★★★☆☆
suisさんかわいい度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
第1位:Mrs.GREEN APPLE × 狭心症
断言します。これはもはやトリビュートではない。
狭心症を殺しに来ている。奪いに来ている。
今まさに脂が乗り切っているミセスが、ありったけのリスペクトという暴力で、RADを、リスナーを、狭心症を破壊し、創造しに来ています。
RADのファンから怒られるかもしれませんが、筆者がこのカバーを聴いた時に思ったのは
「これで狭心症が完成した」と。はっきり感じました。
原曲よりもヘヴィさを増したバンド陣、狂い倒したストリングス、そして破壊神として絶対的に君臨する大森元貴。
ミセスってこんなにロックだったのか…。この狭心症には心底惚れた。
もしミセスのフェーズ3がこの路線で行ってくれるのならば、筆者もガチファンとなるでしょう。この路線だけは絶対ないだろうけど。
カバー度:★★★★☆☆☆☆☆☆
リスペクト度:★★★★★★★★★★
スクラップアンドビル度:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
こんなに満足度の高いトリビュートは滅多にない
はい、独断と偏見による今回のトリビュートアルバムベスト3を発表しましたが、いかがでしたか。
個人的には宮本浩次にもっと暴れて欲しかったんだけれども、ソロ名義ということもあってか結構紳士的なアプローチに驚きました(それでも曲中のコーラスっぷりは最高に狂っていて良かった)。エレカシ名義だともっと暴れてくれたのかも?
そして今回名を挙げたアーティスト以外がハズレというわけでは決して無く、本当に上質極まりないカバーばかり。満足感がハンパではありません。必聴です!
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