ギターは弾いている人で音が変わる
お正月に実家へ帰る際、アコギを一本持って行きまして。
持っていったのはGibsonのJ-45というアコギ。
カラッとした音色が特徴で、コードをかき鳴らすとガツンと気持ちよく鳴ってくれるため、日本ではあいみょんや奥田民生、吉田拓郎、斉藤和義に秦基博などなど、名だたるシンガーソングライターに根強い支持を得ているモデルです。
私が初めてギターを目にしたのは、おそらく私が小学校低学年の頃で、父親がヤマハのアコギを買ってきたことからでした。
父は学生時代にギターやらバンドやらを経験していたものの、社会人となってからはギターを弾かなくなったとのこと。
弾き手としてどんなことをやっていたかは、父の弾くフレーズと酔いどれの思い出話からは見当がつきませんし、私が知る限り、酔っ払った時に弾くお決まりのフレーズの何個かしか聞いたことがありません。
ヤマハのアコギが家にあったおかげで私はギターを弾く機会を得たわけですが、父がギターを弾いている姿や音は、私がギターを弾き続けるにつれ、見かけなくなっていきました。
とにかく私にとって初めてギターを楽器として認知したのは、父の弾くギターの音でした。
それで、私のアコギを実家に持って帰った時の話。
持っていったJ-45は、父の買ったヤマハのアコギとは音のキャラクターが全然違います。
カラッと抜けるような中音域が特徴のJ-45と比較すると、父のヤマハのアコギは価格も安く、コードを弾くとゴムのボールが弾むような音がします(これはこれで好きな音)。
せっかくなので、弾いてもらおうと思って持ってきたJ-45を父に手渡す。
「全然弾いてないから何弾いたらええかわからんぞ」と言いながらも父がJ-45を鳴らすと、小学校の頃に聞いたギターの音が聞こえてきました。
もちろんヤマハのアコギと全く同じ音がJ-45から出てきたわけではありませんが、ギターは、弾き手のタッチで音が明確に変わります。
弦を押さえる力や弾き方ひとつで、音の伸び方や間合いがまるで違って聞こえるのです。
私が弾いても、父と同じ音は出ません。
父の弾くギターの音を聞きながら、懐かしい気持ちになりました。
2分と経たずに父の演奏は終わり、そこから酒盛りが始まりました。
父はとにかく酒が入るとタチが悪い。絡むし僻むし覚えてない。こうなると本気で関わりたくない。
酒盛りを終えてベロベロに酔っ払った状態で再度私のJ-45を弾こうとした時は、本気で制止しました。笑

