FYOPからB’z沼へ!全曲徹底レビュー|最新アルバムから過去曲へつなぐ10本の入り口

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※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。トップ画像はB’z公式サイトより引用

紅白、そして待望の最新作”FYOP”からB’zにハマりかけているあなたへ。

はたまた現在開催中のライブツアーに参戦し、B’zの真髄へ触れてしまったあなたへ。

「最近B’z聴き始めたけど、昔のアルバムはどこから漁ればいいの?」
「この曲めっちゃ好きなんだけど、似た系統のやつもっと教えてくれ」

そんな人の背中を、そっと——いや、わりと全力で押して沼へと突き落とすための記事です。

今回は、最新アルバムの収録曲それぞれについて、「この曲が刺さった人は、まずこれを聴け!」という“沼の入り口曲”を1曲ずつピックアップしました。

サブスクでもCDでもOKなので、ぜひこの記事を片手に、最新作”FYOP”からじわじわと、B’zの沼へ浸かっていこうではありませんか〜!!

#1 FMP

近年のB’zはなんといっても、昨年末の紅白歌合戦から今日に至るまで、勢いが凄いです。

紅白のレポート詳細はこちらをどうぞ
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年の瀬にB’zファンとお茶の間を歓喜の渦に巻き込んだかと思えば、翌日1月1日からテレビCMに出演し、さらにファンを喜ばせました。

そこで放送されたのが上記のアサヒスーパードライのCMであり、当時未発表の新曲として流れていたのが”FMP”です。

ビールとリンクした切れ味のあるロックナンバー。

ラグビーが熱かった頃に世間を賑わせた”兵(つわもの)、走る”を彷彿とさせます。

実際、最近のファンクラブ会報では松本さんをして「”FMP”は”兵、走る”の続編」と明言されておりました。

FMPの意味は、Follow My Passion。

自分の心に・情熱に従って突き進めという、稲葉さんの歌詞世界における超・王道テーマ。

ちなみに本アルバムタイトルは”FYOP”ですが、こちらはFollow Your Own Passionであることが会報で明かされておりました。

あなたの情熱に従っていけというニュアンスでしょうか。まぁFMPとほぼ一緒です。

“FMP”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “NEW LOVE” 収録

兵、走る

問答無用でこれでしょう。次点で”CHAMP”とか。

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#2 恐るるなかれ灰は灰に

ドラマ主題歌タイアップが2曲目に登場しました。

冒頭から稲葉さんが演説してます。

「あと何回陽が昇るのを見られるか、あなた考えたことがありますか」って…。

松本さんのライブ出演ドクターストップの件が思わずオーバーラップして重い。

この演説がライブではどのように表現されているのでしょうか。稲葉さん×拡声器の組み合わせが好きな末期のファンが私以外にもいるはず。

楽曲の雰囲気は重いビート+うねりまくる楽器陣。

最近の楽曲はこの傾向が本当に多い。

和製レッド・ツェッペリンみたいですよね最近のB’z。

2019年発売のアルバム”NEW LOVE”に入っていてもおかしくないナンバーです。

“恐るるなかれ灰は灰に”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “MAGIC” 収録

Freedom Train

オススメの理由?稲葉さんが演説してるからだよ。

#3 濁流BOY

3曲目にして完全なる未発表曲がここで登場です、”濁流BOY”。

相変わらずタイトルがダッサイのなんの流星ボーイかよ。

こちらのMVもとんでもなくとんでもないですが、今聴くとイントロとかEW&Fみたいでカッコいいですね。

話を濁流BOYに戻しましょうか。

B’zの楽曲タイトルに対してダサいというのは、最早褒め言葉。

楽曲に耳を傾けると、アルバムの中ではかなり軽やかなテンションです。

ドラムの裏打ち、シンセの白玉加減などもあり比較的ディスコティック。

聴いているだけでライブのレーザー特効が目に見えてくるようです。

“濁流BOY”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “DINOSAUR” 収録

Still Alive

2017年のキムタク主演ドラマタイアップ・シングルナンバー。

今アルバムのメインアレンジャーであるYT氏が、B’zのアレンジャーとして本格的に携わるようになったのが”DINOSAUR”というアルバム。

“FYOP”が気に入った方は、2017年以降のアルバムを聴き漁ると幸せになれるかもしれません。

“DINOSAUR”はアルバム本編以上に、特典DVDのライブ映像が最高なので要チェックですよ。

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#4 鞭

Netflixで配信されているドラマ主題歌として起用されたナンバーです。

歌詞のインパクト具合で言えば、筆者のB’zランキングの中でもかなり上位に来ます。

やたら「ムチ」が耳に入ってきて気になってしゃーない。笑

曲の方は…最近のB’zだぁーって感じですね。YT印。

アルバム前作の”Highway X”あたりの世界観とでも言いましょうか。

“鞭”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “Highway X” 収録

リヴ

映画「嘘喰い」主題歌でした。サビへの飛び込み加減が似ている気がするので、これで!

#5 INTO THE BLUE

時計CMとのタイアップナンバーです。いいなこの時計…。

サビ前を除いて、英詞であることも特徴的です。

イントロのコンプたっぷりなリードギターが、松本マニアにはたまりません。

本アルバム随一の優しい綺麗なメロディ。聴いていて大変心地いいです。

歌詞・楽曲ともに、美しさだけで言えば本アルバムナンバーワン。

20年前くらいのB’zならこの曲をアルバムのラストに持ってきたんじゃないかな。

“INTO THE BLUE”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “THE CIRCLE” 収録

Brighter Day

隠れた名曲です。ライブ映像は”EPIC DAY”というアルバムの初回盤DVDで観れますよ。

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#6 FAITH?

2億4千万の「稲葉ワールドに出てくる情けない男」が好きな皆さん、お待たせしました。

“SAFETY LOVE”、”GIMMIE YOUR LOVE”、”傷心”、”CAT”など、初期の頃から数え出したらキリがないMADE IN INABAのダメ男ワールド最新作がここにあります。

00年代に入ってからは己と戦うような歌詞が増えてきましたが、稲葉さんの歌詞世界は初期の頃から、とにかくカッコ悪い男が描かれることが多いです。

すぐ砂漠の真ん中で会いたくなるし、相手の家に車で突っ込もうか考えるし、愛しの彼女には真っ黄色いシャツ着ちゃってダンナと腕組んで道横切られるし、火星人とナシ着けられてるし。

この曲でもサビのフレーズときたら

「何から何まで赦そう 君のやることなら」って…。また逃げられるぞ。

STOP THE TIMEしてSHOUT IT OUTして僕を全部あげようとしたところで、お断りされそうなダメ男。

稲葉さんにダメ男を描かせたらJ-POP随一です。

日本随一のイケメンなのに、なんでそんなにダメ男のこと詳しいんですか。

一方で、サウンド面では正統派なロックサウンド。古き良き。

この楽曲は松本さんが「神」と崇めるマイケル・シェンカーを強くリスペクトした作風となっておりますね。

“EPIC DAY”のギターリフやアウトロ然り、松本さんのニヤニヤした顔が思い浮かぶようです。

松本さんの半ワウサウンドを強く堪能できる1曲となっております。

“FAITH?”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “RUN” 収録

ZERO

1992年発売のミリオンヒットシングル。

“ZERO”以前・以後でB’zの方向性は大きく変わります。

デビューから徹底してデジタルポップサウンドを提唱していた彼らが頂点を掴んでいた頃、覚悟を決めて自分たちのルーツであるロックへと立ち返り、一世一代の大勝負としてリリースした本楽曲。

なんと当時ノンタイアップ+それまでのポップサウンドからロックサウンドへと転身=ミリオン達成とかいう、今考えると意味不明すぎるミラクルを起こした、B’z初期を代表するハードロック・ナンバーが”ZERO”なのです。

歌詞のダメ男っぷり度で”Liar! Liar!”と悩みましたが、B’zを語る上で決して外せない”ZERO”こそB’z初心者に聴いてほしい!ということでこちらをチョイスしました。

#7 片翼の風景

この楽曲はタイトル発表された時、色々と考えさせられました。

B’zと様々なアーティストが対バンするイベント=”UNITE #2″が今年開催されたのですが、公演の本編中、なんと松本さんの姿はありませんでした。

B’z主催のイベントでありながら、リーダー兼プロデューサーである松本さんがいない。

ドクターストップにより、松本さんの出演はキャンセルとのことでした。

結果的には松本さんと親交の深いサポメンの大賀好修、もはや松本さん一番弟子であるGLAYのTAKURO、LOUDNESSの高崎晃などが駆けつけてイベントは大盛況。

松本さん自身もアンコールのみ出演されたということで我々ファンを安心させてくれましたが、それでも心配は拭えません。

現在開催中のツアーのレポートなどを読んでいても松本さんのお声が変わっているだとか、かなり痩せただとか色々と書かれておりまして…うーん。

そんな中で発表された今回のアルバム詳細を見ると、「片翼の風景」ですよ。

一体どんな歌詞になるんだとそわそわしておりましたが、いざ聴いてみると遠く離れた恋人を思うような世界観。

「雨が降ろうが槍が降ろうが ここでなんとなくあなたを待っているから」

という一節が、サビのセクションでは繰り返されております。

なるほど切ない系統のラブソングかなーと思っていたのですが、ふと思い出したことがあります。

それは稲葉さんが数年前に出版した詩集に掲載されていたインタビューの一節。

2007年、”SUPER LOVE SONG”という曲の歌詞について、インタビュアーから受けた質問。

Q.「歌詞の真意は人々に伝わったと思いますか?」

A.「自分で歌って満足していました。大サビに書いてあることが本当に言いたかったことなんです」(シアン 2004-2023 p.047)

あくまでも”SUPER LOVE SONG”についての話題です。

しかし、本音を大サビに紛れ込ませる行為を、他の曲に行っていてもおかしくない。

そういった目線で他の楽曲を見てみると、大サビの最後のセクションだけ視点や温度感が違うものが結構あるんですよ。

それを踏まえた上で、本楽曲”片翼の風景”の大サビを見てみると…。

「雨が降ろうが槍が降ろうが ここでなんとなくあなたを待っているから」

の後に

「どんな幻影にも惑わされはしないよ 傾いた心の弦をポロンと鳴らすのは あなたしかいないから」

で締められております。

“片翼の風景”。本当に恋愛ソング、だけなのでしょうか。

“片翼の風景”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “C’mon” 収録

命名

どことなく空気感が似ていると感じるこの楽曲をチョイス。

#8 イルミネーション

紅白でもお馴染みですね、NHK朝ドラ主題歌”イルミネーション”です。

全体的にポップな空気感で溢れていますが、サビ明けの間奏を初めて聴いた時はビビりました。

ポップはポップでもパワー・ポップと言いますか、WHITESNAKE味を感じる

こちらWHITESNAKEの”Give Me All Your Love”となっております。

元々この”Give Me All Your Love”とB’zとは、ちょいとした因縁がありまして。

B’zには”MY SAD LOVE”という楽曲があり、上記のWHITESNAKEの楽曲Aメロ部分を丸々拝借している前科があります。

そんなわけでして。

“イルミネーション”の間奏を初めて聴いた時に「やりやがったな!!!笑」と思ったことを、私は忘れることはないでしょう。笑

“イルミネーション”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “SURVIVE” 収録

ハピネス

そこはかとなく流れる、幸福感めいたぬくもりに癒される1曲です。

今のB’zの空気感に慣れた後で昔のB’zを聴き返すと、その聴きやすさに改めて気付かされるというか、大衆性が強いというか…良いッ!てなりますね。

#9 The IIIRD Eye

ルパンってどこから入れば楽しめるんでしょうか?

カリオストロはとんでもなく好きなのですけれども、他のルパンを見ても物足りなくてですね。

多分ルパンが好きなのではなくて、宮崎駿の作品の題材として用いられたルパンが好きだっただけなのでしょうけれども。

いかんせんカリオストロのルパンが好き過ぎて、もっと本家のルパンにハマりたい気持ちもあるもので…どなたかオススメを教えてください。

あ、TVスペシャルのファーストコンタクトは面白くて好きでした。

“The IIIRD Eye”に話を戻しましょうか。

…特に話すこともないな。笑

タイアップ先の印象が強過ぎて、楽曲自体にのめり込めない感じがしております。歳かな。

ジャジーで色気たっぷりなホーン・セクションといえばB’zにはアレがあるしなぁ…。

“The IIIRD Eye”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…

AL “The 7th Blues” 収録

LOVE IS DEAD

はい。アレです。

ジャジーなテイストは他の楽曲もいくつかありますが聴かせる系統のものが多く、攻撃的なものは”The IIIRD Eye”とこの曲くらい?意外と少ないですね。

#10 その先へ

今回のアルバムを締めるナンバー。

歌詞の世界観については松本さんの方から要望があったらしいです。

どのような要望であったのかは不明ですが、この楽曲のサビは

「輝き続ける時間と命 泣いて笑って行きましょう 音楽に誘われ 僕らその先へ」。

どことなく死生観を感じる空気は”片翼の風景”にも通じるものがあります。

「鳴らしてみればいい 僕らだけが紡げる調べ」で終わる歌詞と、潔すぎるコードストローク1発が美しく響いて残る締め。

最後の音の鈴鳴りに、松本さんはどのような想いを込めたのか…。

私には到底知る由もありません。

“その先へ”が好きなB’z初心者にオススメする楽曲は…思い浮かびません。

意外と似ている雰囲気の楽曲が無いのかもしれません。

思い浮かびませんでしたが、B’zのお二人の絆を感じるような楽曲だったという意味でこちらを。

AL “Brotherhood” 収録

Brotherhood

まとめ

B’zオタク丸出しのこんな記事をここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

B’zの沼は深いです。筆者は31歳ですが、もうかれこれ20年近く浸かっています。

B’zを追いかけていたらいつの間にかギターを弾けるようになり、音楽をなんとか生業にすることができるようになりました。

私にとって人生のかけがえのない財産であるB’zの魅力を、今回の記事で誰かに少しでも手渡せたならば幸せです。

これからも、B’zは良いぞおじさんとして天命を全うして行きたいと思います。

B’zは良いぞ!

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真鍋 貴行
真鍋 貴行
7丁目ギター教室 新居浜校 講師 | studio-em 代表
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